主に花、葉、樹木などをモチーフとし、複雑で優美な曲線と淡いパステルカラーを基調としており、絵付けはヨーロッパの伝統的装飾様式や当時のアールヌーボー様式の影響を大きく受けている。
1つの作品にさまざまな技法や手法が混在していることもオールドノリタケの大きな特徴の1つであるが、単なる西洋の模倣にとどまらず、モリアゲなどの日本独特の秀逸な技法に東西文化をクロスオーバーさせることによって多様な表現をより一層味わい深いものにしている。また、当時ヨーロッパで流行したジャポニズムが応用されている点も興味深く、モリアゲの作品に特に評価の高いものが多い。
ここでは、技法別と用途・形状別の双方の分類を試みた。
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