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* エッチィング ( Etching )

オールドノリタケの代表的な技法の1つで、別名を腐らしという。薬剤(フッ化水素)を用いて生地表面を部分的に腐蝕させて溶かすと表面に無数の小さな窪みができる。その上から金彩を施すと腐蝕させた箇所は艶がなくなり、磁器の残っている部分は金の光沢を保って奥行きを感じさせる文様が生まれる。オールドノリタケでは展示作品のように全面に腐らしが施されたものもあり、一部の高級品のみにこの技法が許されたが、劇薬を使用する危険から現在では別の方法が採用されている。

下の作品は阪神大震災時に芦屋から産出しされたもので、桐の収納箱はノリタケが最初から用意したものではなく、後に当時の販売者が別注したのだろう。裏印は国内用にもかかわらず、アメリカ輸出向けのピンク色のM‐JAPAN印であるため、例外的に国内に流されたと思われる。