* モールド ( Mold )
量産向きのため、オールドノリタケに最も多用されている成型法の1つである。
まず、鋳物のように石膏形の中に液状の泥しょうを流し込む。石膏によって水分を吸
収された粘土分はやがて固まり、型を外すと4〜5ミリ程度の生素地ができあがる。こ
れを焼成し、素焼き素地を作るのである。
モールドの大きな特徴はレリーフ
relief 浮き彫り ) によってモチーフを立体的かつリアルに表現できるところにあ
る。この特徴を最大限に生かした作品にアメリカでは根強い人気があり、希少なアイ
テムにとんでもない値がつくときがある。
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