『華麗なるオールドノリタケの世界』展 (初公開)
=オールドノリタケ名鑑 発刊記念=
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=オールドノリタケ名鑑 発刊記念=

2004年 4月1日〜7月24日 全容 一挙公開!!


『華麗なるオールドノリタケの世界展』 つつがなく 閉幕!

お蔭様で2004年4月1日に始まった『華麗なるオールドノリタケ』展は予想を超える10000人近い入場者に加え新聞やテレビなどのマスコミに大きな話題を提供し7月27日に恙無く無事に閉幕い たしました。



赤煉瓦ガラス美術館





 

これはオールドノリタケ名鑑 『華麗なるオールドノリタケ』の発刊と赤煉 瓦ガラス 美術館開館5周年を記念して催されました。一般の展覧会や催事などではみられ ないアイテムを中心にアールデコ、アールヌーボーの双方にわたってオールドノリタ ケの大きな 魅力に迫る展覧会でノリタケコレクターに限らず陶磁器ファンにとって 見逃すことのできないものでした。 FBS福岡放送に続き、去る5月25日にNHK北九州放送局の番組 《ぐるっ と8県 九州沖縄》 『明治の陶磁器 華麗なる世界展』 と題して約15分間にわ たって放 映されました。放送局がNHKである関係上オールドノリタケという文字 は伏せての 紹介ですが、赤レンガガラス美術館の矢野館長をゲストに迎え、館内の 映像を交えな がら質問形式で盛り上げやアールデコなどの解説がなされました。

開催期間中は展示内容を一部しかご覧いただけませんでしたが、今回、見学の 機会を逸した方にその全容を披露してみたいと思います。

展示内容は今までにない充実をみたものですが、まずその中でも必見中の必見 のアイテムをご紹介しましょう。

@ 1903年の森村ブラザースの陶板カレンダー
A 1904年 ポーセリンメダリオン
B Removal Notice
C 森村画工場時代のバスケット図案
D レオネ・ミッシェルとサザンベレ・パターン
E コナント原画とデコレディープレート3種
F 花押印のチョコレートセット一式
G シルバー・オーバレイ ベース
H ジュエル・デザイン シリーズ一式
I Night Lamps
J 60cm 飾り壷
K 古書 『奮闘主義』、『独立自衛』、『自助』全て
   初版 森村市左衛門  。 『森村翁言行録』 
   若宮卯之助
L モリムラドール 他

九州新幹線の開通とともに門司港レトロ美観地区は今やハウステンボスに代わ る九州で最もホットな観光スポット。展覧会のみの新幹線のとんぼ返りはあまりに惜 しい。かのアインシュタインが門司に故郷の哀愁を感じ永住を考えたほどである。門 司港赤レンガガラス美術館はその門司港レトロ地区の中心、最高の立地にある。美術 館に入る前にまずはその門司の魅力から紹介したいと思う。
 
重要文化財のJR門司駅

大正ロマン漂うJR門司駅(駅舎で唯一の国の重要文化財)を降り立つと人力車に法被姿のお兄ちゃんがお出迎え。駅の斜め向かいは同じく重文の旧門司三井倶楽部。アインシュタイン博士夫妻が宿泊した建物でも知られ、門司生まれの女流作家林芙美子の資料室などもある。そのほか近隣には大正洋風建築の旧大阪商船ビル。旧門司税関、国際友好記念図書館など赤煉瓦の由緒ある建物が点在する。門司港ホテルからみる関門海峡や跳ね橋、そして宇宙船を思わせる遊覧船など、頻繁に交互に行き交う船を目で追うだけでも楽しい。海峡プラザ前の猿回しの曲芸に見入ったり、門司港アート村まで足を伸ばせば時間がいくらあっても足りない。

重文 旧門司三井倶楽部

旧大阪商船ビル


旧門司税関
 

国際友好記念図書館

跳ね橋

門司港ホテル

レトロハイマート

さて、そろそろ門司観光はこれくらいにして美術館に直行しよう。北九州市 門司港レトロ地区にある赤煉瓦ガラス美術館は海峡プラザという建物の2階にオルゴールミュージアムと共に併設されており、普段はガレやドームなどのガラス美術品が常設展示されている。有名な出光美術館との共通券があるため、小さな美術館のわりに訪れる人は後を絶たない。

第一展示室

海峡プラザ
今回の『華麗なるオールドノリタケ』展は出展数150点余りとそう多くはないが、その殆どが初公開であり名鑑にも載せなかった秘蔵品も少なくない。この1903年の森村ブラザースの陶板カレンダーもその一つである。現在、ノリタケはノリタケミュージアムのコレクションのカレンダーを毎年顧客サービスで有料、無料を問わず配っているが、100年前の森村ブラザースもまたこのような陶板カレンダーを顧客にサービスで配っていたのであろう。当時はカレンダーが陶板であったところが実に面白い。
次に1904年に森村組ニューヨーク支店で振舞われたポーセリンメダリオンである。こ の1904年の元旦に日本陶器合名会社が設立されており、これを記念したものかもしれ ない。この陶板メダリオンには  Importers and Manufacturers of Fancy China Morimura Bros 546 * 548 Broadway New York と記されている。

1903年の森村ブラザーズの陶板カレンダー





第二展示室




デコレディーの向こうには関門海峡が

関門海峡を借景に窓枠を額縁に見立て展示するという当館自慢の自然光での粋な展示方法。光の強弱や背景によって展示アイテムの雰囲気が変わってくるところが興味深い。また、第3展示室は海峡が一望できる。

第三展示室




会   期  2004年 4月1日〈木〉〜7月27日〈火〉(会期中無休)
開館時間  午前10時〜午後6時
入館料金  一般500円/小・中学生300円
        団体(10名様以上)100円割引
 
主   催  門司港  赤煉瓦ガラス美術館
http://www.qbiz.ne.jp/retro/mapdum.html
後   援  Japan Old Noritake Collectors' club
        北九州市/北九州市教育委員会
        読売新聞西部本社 FBS福岡放送
        門司港レトロ倶楽部 九州旅客鉄道(株)他

交   通  新幹線小倉駅経由JR門司港駅(鹿児島本線)下車徒歩3分
        九州自動車道門司ICから車で8分
その他    出光美術館との二館共通入場券 800円

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