華麗なるオールドノリタケの世界

* Easter Egg

クリスマスにはツリーが、ハロウィーンにはジャコランタンがつきもののように、イースターにはイースターエッグがある。イースターは言うまでもなくキリストの復活祭のことであるが、日が固定されておらず毎年春分の日以後の満月の日の後に来る日曜日としている。イースターの語源はイースト菌であるが、これはイスラエルの民がモーゼに率いられてエジプトを脱出する際、急ぐ必要からイーストを入れてパンを熟成する時間を省いて焼いたことに由来する。

卵には本来、「新生」や「命の源」という意味があり、愛情や友情の印として古くから欧米ではイースターエッグを綺麗にディスプレイし、交換し合う習しがある。特にウクライナ地方のカラフルなイースターエッグ装飾は有名である。また、このイースターエッグにはドイツの昔話に出てくるイースターバニーがよく登場するが、これも多産のウサギに生命の復活を託したものと思われる。

余談が長くなったが、ノリタケはEaster の他に Christmas や　Mother's Day、Valentine's dayなど特別な記念行事のコレクションアイテムを限定販売している。ここには1971年から1996年の間に作られた26種を展示してみた。勿論、磁器製である。エッグのデザインは勿論のこと、それぞれケースが微妙に異なっており、バニーズ（Bunnies)と名づけられた1971年の最初のエッグは21000個の限定販売である。ごく最近のものであるが、運良くケース入りで全部揃ったのでノリタケミュージアム同様展示してみた。