華麗なるオールドノリタケの世界 HomeThe Collection |Topics|

  *NCS コンベンション
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2003年6月13日〜15日の3日間、コネチカット州(Connecticut)のスプリングフィールド(Springfield)で
行われたNCS (Noritake Collectors’ Society)のコンベンションの模様を遅ればせながらレポートしてみたい。

まず、開催日前日から会場入りしたホテルで私は親友のデビッド教授と相部屋となった。彼とは一昨年の京都での旅行以来である。部屋のドアにはデコレディをあしらったデザインのルームプレートが二人の名前を記して仲良く貼ってあった。細やかな演出と心配りにはるばる日本からやってきた参加者の疲れが癒される。早速、ひと足早くアメリカでのお披露目用に刷った『華麗なるオールドノリタケ』に目を通してもらった。本の内容については事前のメールのやり取りで、氏はすでに十分把握しておられたが、写真の美しさやレイアウトそして3つの美術館、博物館との饗宴に忌憚のない賞賛の言葉をいただいた。家内からお土産にデイジーのデコプレートを模したトールペイントの作品をプレゼント。
   
   

NCS コンベンションはその特徴として、わずか60名余りの小所帯のためか人間関係の派閥もなく実にアットホームである。一年ぶりの再会を身体全体で互いに喜び分かち合う素晴らしい家族的なクラブであり、いろんな面でデビッドさんに大きな信望が集まる。
   

2003年のコンベンションの大きなプログラムの一つは一昨年11月にデビッド氏が来日した滞在記であった。セラ・ジャパンの黒田氏の招きで彼のオールド・ノリタケの催事を手伝い、その後、名古屋、関西を周遊した際の模様を美しいスライドで会員にレポートした。近年にない素晴らしい紅葉に恵まれた京都の美しさに みんな大いに魅了され、ノリタケ100周年記念を兼ね今年の6月にNCSのメンバー20名余りが来日することになった。
また、大変印象に残ったプログラムはノリタケ・アールデコのフィギュアーアイテムがニューヨークの街を旅行するというもの。 コンピューターグラフィックとスライドがうまく組み合わされ、珍道中を展開する。そしてまた、アールデコの作品を使ってフラワーアレンジメント(いけばな)が紹介されるプログラムもあった。 本サイトでも折があればカットなどに生け花の画像を使って見たいと思っている。
   

勿論、何といってもコンベンションの最も大きな楽しみの一つはオークションである。近年はスーパーアイテムがすっかり影を潜めたとはいえ、数百点ものノリタケ・アールデコが一堂に展示されるのは このコンベンション以外にない。参加者たちは事前に下見ができチェックできる。ディスプレイヤーはアイテムをショウアップすると同時に自分の意中のアイテムを入札状況を見極めながら後方で入札できるため、嫌がらせやある程度の価格操作ができる。 また、出品者は自分のアイテムを自分の入札希望価格まで容易に価格を吊り上げることができるため初心者や日本人は格好のカモになる恐れがある。このように、今後の入札方法に大きな課題が残るが 人気アイテム以外のものは入札がなく、驚くほどの安値で落ちることも少なくない。これがオークションの醍醐味でもある。
   

 
   
   

デビッド教授は多忙にも拘らず、コンベンションのプログラムの時間の合間をみては食事に誘ってくれたり、近隣のコレクターたちの家を一緒に訪問したり、また、近くにあるレイチェル(娘さん)の大学の見学に誘ってくれたり何かと気を使っていただいた。
   
   

最終日はメンバーのコレクター宅で昼食を兼ねたパーティーがあったが、惜しくも時間的な都合で参加できなかった。空港まで送ってくれたタクシーの運転手が親切にもスプリングフィールド界隈の高級住宅地を案内してくれるというオマケつき。 実に充実した4日間を過ごすことができた。
   




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