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オールドノリタケと
鳥達 ・・・ 白鳥編

オールドノリタケには花、特にバラをデザインしたものは多いことは良く知られている。だが鳥を題材にしたものも多く存在しており、今回はその中で白鳥をとりあげて見たい

どんなデザインのものがあるのか?

Back Stampについて

    

3.Back Stampについて

裏印は#52 Maple Leaf と#47 M in Wreathがある。

我々の周りに白鳥を取上げた物語は多い。 有名なバレエ”白鳥の湖”のもとになった、ムゼーウスの
童話”奪われたヴェール”、アンデルセンの童話”みにくいアヒルの子”、曲”熊蜂の飛行”が有名なオペラ
プーシキン作”サルタン皇帝の物語”、日本映画”白鳥物語”と上げれば枚挙にいとまがない。
”美しいお姫様”が魔法にかけられている時の姿や、 集団でその美しい姿が人々の目を楽しませてくれる
存在であり、渡りの際その仲間思いの様子は”弱った仲間”がなくなってはじめて皆で渡っていく話、又
一旦ツガイになったら死ぬまでつれそうことでも有名である。 
但しオールドノリタケが描かれた以前の日本の画材に白鳥がないのも又面白い事実である。
(欧米の美術館でも数多く見て回った私の記憶に白鳥を題材にした絵画は思い当たらない)
このようなことを念頭においてノリタケで描かれている題材をみると 
 ・ツガイで描かれている。
 ・集団で飛翔している。
といったもののデザインが多いことがわかる。 
これらは当時の欧米の絵画より陶磁器のデザインなどから参考に描かれたと思われる。
現在各種の本などで、白鳥の描かれているもの(それなりのもの)は約15種類程が確認されている。

描かれているSWANの種類は?

1.どんなデザインのものがあるのか?

2.描かれているSWANは?

オールドノリタケに描かれているSwanの種類は何だろうと調べてみたが、Cobalt Swan
がオオハクチョウ又はコハクチョウの特徴である黄色いくちばしで描かれている他は
そのの外見が白鳥の姿をしていること以外際立った特徴がなく、特定は難しい。
参考に日本でみられる、ユーラシアや北極からわたってくる種類とその特徴を挙げる。
(出展:水原町の白鳥 より)

オールドノリタケで描かれている白鳥のデザインの種類は現在15種類程確認されている。
(英国向けとカップ&ソーサーを除く)
今回は小生の所蔵品と、同じくコレクターの家高氏と本ページの主催者所蔵の品もいくつか交えて紹介したい。
     
 Flying Swan:バックが所謂Aqua色で3-5羽の白鳥が草むらから飛躍している様を
        描いている。このデザインは多くの用途、形のものに描かれており
        それらは花瓶、Chocolate Set,Coffee,Tea set、Condiment Set
        など各種多様なものに描かれている。当時はかなり一般的な人気
        アイテムであったことを伺わせる。その躍動感と淡く描かれた草むら
        をバックに配し又一部の草は金彩で描かれており見方によっては中々
        ゴウジャスなものである。  

 Cobalt Swan: これは2羽のSwanが山間の沼地にいる様子が全体の構図の中心に描か
         れており、ややあめ色の色彩を背景に白のSwanがくっきりと見える。
         中心の絵柄の周りは、綺麗なコバルトを背景に金彩とエナメルのビーズ
         があしらわれている。このデザインは主に花瓶を中心に描かれており、
         又カップ&ソーサーは確認されているが、所謂Setものの一部ではない
         ようである。

 Moonlight Swan: これもすばらしいデザインである。ハスの花が浮かぶ湖水に降り
         立った2羽の白鳥をややもやのかかった夜空の月が淡く照らし出して
         いる模様は幻想的な雰囲気を漂わせている。 このデザインも多くは
         花瓶に用いらたようで又かなり大き目のものが多いようである。 
         愛好家にとっては是非手元に置きたい品であろう。
         (残念ながら、小生はまだ入手できておらず今回はコレクラー仲間の
         家高氏の秘蔵品をのせさせてて頂いた。)  

 Swan&
Grapes: これはSwanを中心に葡萄が盛上げでつくられている、なかなか渋いもの
         である。このデザインはVaseとEwerに施されているのが確認されている
         ここにでているVaseはPairであったものを家高氏と分け合ったものであ
         る。謂わば兄弟の間柄のVaseである。

 TapestryのSwan:TapestryのSwanは4種類のデザインが確認されており、今回
         花柄が盛上げになっているもの
         葡萄の盛上げが回りに施されているもの
         紫と黄色の草木を背景のもの及び同じような草木を背景のもの
         を上げた。 前者二つはやや荒めのTapestry地であり、後者二つは
         肌理の細かい地肌の物である。 
         いずれもVaseを中心に確認されている。   

 その他のSwan :  構図の中にSwanをあらっているものは結構多い、 一羽から3羽、いずれも水面
              に浮かんでいるデザインが多い。 そのいくつかを紹介したい。

Flying Swan の Cracker Jar

Cobalt Swan の Base

Moon light Swan
Yataka Collection 所蔵

Swan & Grapes

Tapestry(粗め) 花とSwan Morikawa Collection所蔵

Tapestry(細かい) Swan

Moriage SwanのVase

Cottage & Swan

湖水のSwan Humidor

Swan 多面体のBase

オオハクチョウ

コハクチョウ

コブハクチョウ

Tapestry(粗め)葡萄とSwan 
Yataka Collection所蔵

Tapestry(細かい) Swan
 Yataka Collection所蔵

3羽のSwan のストロングマンベース
 Yataka Collection所蔵

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